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2008年5月 9日 (金)

キクをたずねて~その2~(byはまねえ)

キクの今後の話をする前に、どうしても触れておきたいことがあります。
それは、事件の前後、キク自身が何をどう捉え、どう感じ、どう考え、どう行動して今に至っているのか、ということです。
もちろん全部のことは分かりません。でも、キクは私に、それが窺い知れるいくつかの話をしてくれました。それを皆さんにもお伝えしようと思います。

●“直筆”謝罪文の話
事件直後、キクの謝罪文が掲載されたのは、株式会社ジェブエンターテイメント(代理人である田邊さんの会社)のHPでした。
その翌日、同じ謝罪文がcampo運営事務局による菊地直哉オフィシャルサイトに掲載されました。
「次は磐田だな。所属チームなんだから、きっと何か違う形で出してくるだろう」
と思っていたのは、おそらく私だけではなかったはず。
待っても待っても何も出てこないので、私はクラブ側に要求を出しました。
「本人からの謝罪は、できればムービー、それが無理なら直筆文を出してほしい」と。
そうじゃないと、本人のコメント「一人一人に頭を下げて謝りたい」が、誰の心にも届かないと思ったし、何よりも私自身が納得いかないと思ったからです。
そうしたら・・・。
キクも同じ考えでいてくれたことが分かったのです!
「オレはまだサポーターのみんなに謝ってないですから。磐田には直筆の謝罪文を提出したんですけど、直筆じゃないと意味がないと思ってそうしたんですけど、それをどうするかはクラブ側の判断なんで、オレには何も言えないです」

●ボランティアの話
事件の後、当時社長だった右近さんは「菊地選手を“職員”として雇う道もある」とコメントしましたが(この件に関しては各方面で物議をかもしましたが)キク自身にとっては「それはなし」だったそうです。
「組織に守られた形で何をやっても、まったく意味ないですから。そんなんで“あぁ、菊地は反省したんだな”なんて誰も思いませんよ。だから全部自分から動いて、東京でボランティア活動してました。代表の方の家にお世話になって、月3万払って。子供たちにサッカー教えてました。移動は自転車と電車です。小田急線とかフツーに乗ってましたよ、パスネット使って。あと、富士そばでフツーに立ち食いしたり、砧公園で走ったり。自転車に乗ってたから、道もだいぶ覚えました。時々、田邊さんの会社に行って手伝いとかもしてたんです。自転車で40分くらいの距離でしたけど」

●サッカーボール100個の話
「スタジアムの集客数を増やすためにも、子供たちとの交流はすごく大事」というキク。
もともと子供好きで、磐田ファン感での子供たちとのミニゲームでは、いつも率先して盛り上げ役になっていたことは皆さんもご存知かと思います。
自分が引き起こした事件によって、何がどうなったか。こんな話もしてくれました。
「菊地シート(07年シーズン、毎試合親子5組←だった気がするんですけど違うかな?
を招待していたキク購入のシーズンシート)がオレのせいで無くなったんですよね。ほんとに、なんてバカなことしたんだって思います。子供たちとは、チームの仕事じゃないところでも関わっていけないかと思って、自分でボール100個買ってたんですよ。それが届いて“さぁ、これ持ってあっちこっち回るぞ!”って時にあの事件で。
ほんとに、とんでもないバカですよ、オレは」
ちなみにそのボールは、東京でのボランティアで子供たちにあげていたそうです。
「それでも20個くらい残って、どうしようかと思いましたけど、どこかに寄付してもらったんだか、誰かにあげたんだったか(ごにょごにょごにょ…)」
ごめんなさい、結局どうなったかは本人にも定かではないようでした。

●「こんなに多くの人が応援してくれていた」の話
事件の後、キクは「こんなに多くの人が、オレのことを応援してくれてたんだ・・・」と思ったそうです。
「オレ、自分ではそんなに応援されている選手だとは思ってなかったんです。そんな実感まったくなくて。でも、事件の後に、自分を応援してくれる人がこんなにたくさんいたんだって分かって・・・」
実際の言葉はここまででしたが、そういう人に対してどれほど申し訳なく思っているか、私には痛いほど伝わってきました。でも、あえてイジワルなことを私は言いました。
「(とんでもないことをしたんだから)サッカーを辞めようとは思わなかった?」
「思いましたよ~!いや、辞めようっていうより、続けることは許されないのかなって思ってました。でも、辞めたとしても“はい、反省しました”ってことにはならないと思ったし、オレが何かを示すとしたら(←たぶん「償うとしたら」の意)結局サッカーでしかできないだろうし。もちろん、すぐにとは考えてなかったですけどね」

キクは、海外では適用されないという“ご加護”の下、日本サッカー協会からの処分の解禁前に、サッカー選手としての再スタートをきりました。心情的に「フライングじゃねぇの?」という人も、きっといると思います。実際、私も最初はそう思いました。でも、今はそんな葛藤はまったくなくなりました。
それはなぜか?
キクの“今”と“今後”の話を兼ねて「~その3~」に続きます。

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